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ジュリアード【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.5】


ニューヨークは

すっかり

秋一色になり、

すでに、日本の

冬くらいかな?と

思わせるような

寒さになることもあります。

そのニューヨークですが先週は国連総会があり、

交通規制や警備も厳しく、身動きが大変でした。

日本のニュースでも放送されていたそうですので、

ご存知の方も多いかと思いますが

日本から鳩山首相の訪米に伴って、

鳩山首相夫人がジュリアードにいらっしゃいました。

現在ジュリアードには、

日本の生徒は日系人を併せて9人、教授陣に4人いるのですが、

(そのほかにはピアノの調律師さんも3人が日本の方です)

私達日本人もレセプションに招いていただきました。

一昔前までは、ジュリアードで学ぶ日本人はたくさんおられたようですが

今は他国の勢力に圧倒され、めっきり少ないですね。

ちなみに、全生徒数は800人位です。

音楽、演劇、ダンスの3つの部門があるのですが、やはり一番多いのは音楽専攻で、

学部生・大学院生・博士課程生を合わせて600人ほどですので

1学年あたり、70人といった感じでしょうか。

その中で、日本人は1.5%にすぎない・・という何とも寂しい数です。

構内を歩いていても、日本語が聞こえる確立は…ほとんどゼロです。

建物は、この3年間で大規模な増築が施されたのですが

地上6階、地下3階建てで、大きいです!

階によっては、100室~120室あるので、

私も昔慣れるのには2ヶ月ほどかかりましたが

この増築のおかげで、また新たに迷ってしまっています。

一旦違った方向に行ってしまうと大変で、

10分ほど同じ階をうろうろしなければいけなくなるはめに…。

私の今いる古楽器科は、私のほかに、

バロック・バイオリン、バロック・チェロ、バロック・フルート、

バロック・オーボエなど

12人いるのですが

(国別ではアメリカ人、ドイツ人、

スペイン人、中国人、そして日本)

それに対し先生は11人。

専属の事務の人も2人と、

とっても贅沢な比率です。

しかも、チェンバロは、2段鍵盤のフランス式や1段のイタリア式など

様々なスタイルのものが13台転がっています。

お陰で、クラスもすべてこじんまり、個人レッスンはさておき

他のクラスも2人だけだったり…と、さぼる余地がありません…。

英語で読む・書く・喋るということには、もうさすがに抵抗はないのですが

やはり日本人の控えめな国民性か(私にそれが当てはまるかはさておき!)

他の人を遮ってでも発言するくらいの積極性が必要になると

自分を奮い立たせるのに少し一苦労です。

さておき、10月に入ると、いよいよクラシック(音楽)・シーズンも到来です。

私も、来週は、リンカーン・センターの新しいホールで演奏会があるのですが

改めて、音楽家は体力勝負!ということを痛感しています。

皆様もどうぞお体にお気をつけてお過ごしください。

ニューヨークより 濱田あや

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