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CD録音に向けて【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.39】

  • 濱田あや
  • 2014年3月14日
  • 読了時間: 3分

カーネギーホール

みなさま お変わりなく

お過ごしでしょうか。

大変ご無沙汰を

しておりました。

昨年末の、

オルフェウス室内管弦楽団との

カーネギーホール公演を

行った後に、 マンスリー・レターをお送りしようと思っていたのですが、

その矢先にコンピューターが起動しなくなってしまい、 皆様のアドレスのデータを修復するのに時間がかかってしまいました…。 さて、ニューヨークはまだまだ春到来には程遠く、

氷点下の日々もいまだに続いているのですが、 私のほうはといえば、いよいよ来週パリに渡り、

ソロ・アルバムのレコーディングを行うことになっております。

昨年中旬より、レコーディングに向けて準備はしてきたのですが、 当初はエージェントのスタジオがある、

ドイツのハイデルベルクで行う予定にしていました。 そして昨年の秋にドイツに行った折りに、何都市かを巡り、

地元のチェンバロ工房等で、20台近く試弾させて頂き、 「これを使おうかな…」と大体目星を付けてドイツを後にしたのですが、 その後訪れたパリで、思わぬ展開へと事態が動きだしました!

ドイツのバンメンタール、フランクフルト、

国境近くのフランス・ジロマニーで見せていただいたチェンバロ↓

2年前に逝去された、古楽器演奏の世界的権威でもあった

故グスタフ・レオンハルト氏の愛器であったチェンバロが 今年に入ってから4か月間パリで保管されるので、

パリで録音するなら、特別に使用してもいい…とのオファーを受けました。 余りの夢のような申し出に、後先考えずに、

「パリで絶対に録音します!」と即答してしまいました。

その楽器を実際に試し弾きさせて頂いたのが、今年の初め。 音色も私の録音する曲目にピッタリで、

鍵盤の感触もすんなりと指に馴染みました。

レコーディングに使用させて頂くチェンバロです↓

それから、レコーディングのエンジニア、プロデューサー、

会場や調律師の手配等と、 フランス人相手だと、日本やニューヨークとはコンタクトの進み度合いが

5~10倍くらい遅い…とは分かってはいるつもりでしたが、 毎日フランス語でのメールや電話でのやり取りに格闘しながらも、

余りにもスムーズに事が進まなくて、

「やっぱりもう無理かも…」と弱気になりそうでしたが、 恩師のスキップ・センぺ氏や、今回プロデュースを快く引き受けてくれた

オリヴィエ・フォルタン氏より多大なるご尽力を頂き、 ようやくレコーディングが実現的になったのが、10日前。

そして、来週にはもう出発です。

今まで、室内楽やオーケストラの録音は何度も経験があるのですが、 ソロ・レコーディングは初めてですので、どうなるのか想像もつきませんが、 身に余るオファーに応えられるように

(レオンハルト氏が亡くなってからは、初めて録音に使われることになります)、

いいアルバムを作りたいと思っています。 どうぞお楽しみにお待ちくださいませ!

(しかも会場は、故レオンハルト氏をはじめ、

多数のチェンバロ奏者が録音に使った教会で行うのですが、 朝から午後6時までは教会が一般公開されているので、

録音を行うのは夜の7時からというハード・スケジュールです。 プロデューサーは「毎晩夜中何時まで続けてもいいよ~。」と

言ってくれてはいるのですが、どんなハプニングが起こるやら…

また色々なお話をお伝えできるかと思います☺)

季節の変わり目、どうぞお身体お大事にお過ごしくださいませ。

ニューヨークより

濱田あや

 
 
 

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© 2022 Aya Hamada

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