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トスカーナ【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.45】


皆様 

いかがお過ごしでしょうか。

お蔭様で、CDの欧米での

評価も順調で、先日は、

イギリスの MusicWeb International 7月版で、

に選ばれました。

さて今月はパリにいます。去年の夏もフランスにいたのですが、

その時は余りの寒さに慌ててタイツを購入したくらいだったのですが、

今年はうって変わって猛暑日続きです。

今月初めには40度近い日が続き、

しかもパリの古い建物にはエアコンが装備されていないので、

アパートにいると茹でたこのようになってしまっていました。 アパルトマンの隣人の方たちも、勿論全部の窓を開け放しているわけで、

それこそ週末になると、いろんなジャンルの音楽が聴こえてきて、 そんな中、私も汗だくになりながらも練習しなければいけないし…

なかなかのカオス状態です。

友人たちは、「こういう時は、冷凍食品専門店に行って、商品のパッケージを

片っ端から読んで過ごす」など、こぞって知恵を捻るようですが、 私も、ポータブル冷房機を持っている師匠のお宅に涼みにお邪魔したり、

冷房設備のある美術館に飛び込んだり…と暑さ対策に頭が一杯になります。

そうとはいえ、

夏らしい楽しいこともあります。 夏のヨーロッパは

夜10時過ぎまで明るいので、

少し暑さが和らぐ時間帯になると、

セーヌ川のほとりで

ピクニックが始まります。

日本の「お花見」のような感じだと

思いますが、

ワイン、バケット、チーズ、おつまみなど適当に持参してわいわいがやがや。

アメリカでは公共の場所での飲酒が禁止されているので、

私としてはいつもびっくりな光景でもあるのですが、 川沿いで空いているスペースを見つけるのも一苦労するくらい、

毎晩人々で埋め尽くされます。 テーブル&椅子を持参して、本格的なディナーに興じるグループもいますが、 地面に直座りでビールをごくり!というカジュアルな感じでも、

セーヌ川+建物のイルミネーションの視覚効果のおかげで、 暑さも吹き飛ぶ、友人との楽しいひと時になります。 ピクニックだけではなく、ダンス大会が繰り広げられたり、

いろんなパフォーマーが出現したり…と思い思いの過ごし方です。

とはいえ、川沿いは私の朝のランニングコースでもあるのですが、

清掃車が来る前だと、ワインボトルの破片がそこら中に散乱していて、

走るのが大変です…。

都会での夏の遊び方があるといえば、先週は急にトスカーナ地方の

チェンバロ製作家(ブルース・ケネディ氏ー写真左)からお招きをいただき、

数日間イタリアで過ごしていたのですが、 そこは本当にトスカーナの小さな村で、

村の中にある、唯一のバーかジェラート屋さんに人々が集い…という

ほのぼのとした夜の過ごし方でした。 真夜中過ぎてもまだまだ目が堅い…というところは

どちらの地でも共通のようでしたが!

日本も梅雨が明け、本格的な夏が到来の頃と思います。

どうぞお身体にお気をつけてお過ごしくださいませ。

パリより 濱田あや

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