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新しいチェンバロ【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.50】


みなさま 

いかがお過ごしでしょうか。

ニューヨークのセントラルパークも

新緑がまぶしい季節となりました。

さて、数か月前の話になりますが、

新しいチェンバロがニューヨークの

アパートにやって来ました!

この度購入したのは、

キース・ヒル製作の

「ジャーマン・モデル」(2段鍵盤)

です。

楽器があると、

とにかくメインテナンスが大変で、

毎朝、調律をするのですが、

このチェンバロは、あまり調律も狂うことがない、なかなかのお利口さんです。

清々しい響きがするチェンバロで、キース・ヒル製作の楽器とあって、

近郊の製作家の方も、「勉強になるから見せて!」と見に来られたりするのですが、

ジュリアードにあるチェンバロを弾いていても、今や物足りなく感じるほど、

秀逸な楽器で、かなりのお気に入りです。

とはいえ、いくら楽器が素晴らしくても、

その良さを存分に引き出すのは、奏者の腕にかかっているので、

毎日、楽しみながらも、新しい相棒と対話中(!?)です。

↓恩師ケネス・ワイス氏も弾きにいらして下さいました。

厳しい冬に見舞われるニューヨークでは、湿度管理にも頭が痛く、

冬場は窓も開けずに、加湿器を3台、フル稼働させているのですが、

この冬も無事に乗り切ることができて、ほっと一安心です。

今は、徐々に、各地での来シーズンの公演予定が、

リリースされる時期でもあります。

私にとって来シーズンの”ハイライト”は、「Music Before 1800」という、

ニューヨークで最古の歴史を持つ、古楽コンサートシリーズでの演奏会で、

最近ようやく、来シーズンのラインアップが公式発表されました。

しかも曲目は、愛してやまないラモーの「コンセールによるクラヴサン曲集」という

願ってもやまない組み合わせです!

アメリカの他の都市にいる友人や、ヨーロッパの友人・師匠も、

「ワンダフル!」「ビッグ・ニュース!」「観に行きたい!」と言っていてくれて、

憧れのコンサート・シリーズからの招聘に、既に心躍っております…!

季節の変わり目、どうぞお身体お大事にお過ごしください。

ニューヨークより 

濱田あや

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