オペラの準備【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.51】
- 濱田あや
- 2016年6月23日
- 読了時間: 2分
皆さま 日本は雨の続く時期ですね。体調は崩されていませんか?

ニューヨークはすっかり夏一色です。
毎年、春を感じる期間は短いのですが、
今年は特に、
前の日まで暖房が入っていたかと思うと
翌日には
30度を超える真夏日になってしまい、
スプリング・コートも
日の目を見ず仕舞いでした。
でも、今は日が長いので、
夜8時半ごろまで明るく、嬉しいですね。
(アパートの前で、行き交う人々が日没の
写真を撮っていたので、私もパチリ。→)
さて、私の今年の夏は…フランスに暫く滞在します。
今回は、パリ郊外、森に囲まれたシャンティ城の近くにある
「ロワイヨモン修道院」という所で開催される
フランス・バロック・オペラのプロジェクトに参加します。
「ロワイヨモン修道院」は元々は名前のとおり、
13世紀に建てられた修道院だったのですが、
今はロワイヨモン財団が管理していて、
コンサートをはじめ様々な文化事業が行われています。
https://www.royaumont.com
訪れたことのある人は、皆、「素敵な場所!」「自然が豊か!」
「毎日シェフが腕をふるった料理が出てくる(ワイン付き)!」と言っていて、
いつか訪れる機会があればいいなぁ…と思っていただけに、
ロワイヨモン財団のディレクターより、
「クリストフ・ルセ(このオペラ・プロジェクトの指揮者)から
貴女の事を聞いたんだけど、スケジュール空いていますか?」と
ご連絡を頂いた時から、ずっとワクワクし通しです。
しかも、演目は、
リュリの「アルミード」とラモーの「イポリートとアリシー」という、
どちらも私の大好きなオペラ! 「抒情悲劇」と言われるジャンルのオペラで、 内容もドラマティック、
音楽も高貴な美しさと激情に溢れています。
早速ヨーロッパの出版社から楽譜を取り寄せ、 今はせっせと、フランス語の歌詞を読み深め、 また抑揚や、アレクサンドラン(仏語詩の韻律)などを確認して、
音楽との関わりを勉強中です。
2冊あわせて700ページ以上あるので、膨大な量なのですが、 毎日、新たな発見があったり、奥深さに感嘆させられる連続で、 登場人物の、移り変わる心理状況を、どのように弾いて表現したらいいだろう…
と、考える楽しみが尽きません。
↓ラモーの楽譜はすでに表紙が取れてしまいました…。

ということで、
来月はフランスからのお便りになります♪
時候不順の折、
どうぞお身体お大切にお過ごしください。
ニューヨークより
濱田あや
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