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パリ【濱田あや マンスリー・ニュースレター Vol.56】


皆さまいかが

お過ごしでしょうか。

今冬は厳寒に

見舞われていた

ヨーロッパですが、

春の訪れを

感じられる日が

少しずつ続くように

なりました。

冬のパリは、毎日どんより曇っていて、

このような晴れ間が見えるのは、週に一度あるかないか…です。

今年の厳しい寒さで、

パリ国立音楽院のチェンバロもこぞって、響板にひびが入ってしまったそうです。

チェンバリストの友人/知人に会うと 「お宅のチェンバロ、大丈夫?」と尋ねるのが、常になってきました…

私もいつも乾燥対策を考えているのですが、

この時期は美術館に行っても、美術品を鑑賞する前に、

どうやってギャラリーの湿度を保っているのだろうと

そこに置いてある加湿器に、ついつい目が行ってしまいます。

(実際、先週、ベルギーのアントワープで美術館を訪れた折にも

ちょうど係りの方が、加湿器に水入れをしていたので、

どんなタイプの製品なのか聞いていました。

なんでも7000~8000ユーロくらいするものだそうです…💦)

→ヴァイオリニストと合わせ中。

バッハやテレマンの曲が

レパートリーです。

パリにいる時は、

コンサート、練習、レッスン、友人たちとの語らい、ショッピング…と

いろいろと楽しみは多いのですが、

一日3食パンでも大丈夫な私にとっては、

パン屋さんに行くだけでも幸せな気分になります。

アパートのすぐ近くにある、毎日通っているパン屋さんは、

昨年、パリの「バゲット・コンクール」でも優勝し、

ますます行列が絶えないようになりました。

←見えづらいのですが、

優勝のマークが

ウィンドーガラスに

描かれています。

バゲットやクロワッサンを

買うついでに

ケーキやマカロンも

買ってしまったりと、

誘惑の多い場所です…

このあと、ニューヨークに帰ると

コネチカット州スタンフォードで2回コンサートがあり、

その後はいよいよ、

「ミュージック・ビフォー・1800」コンサートシリーズでの

ラモー作曲「コンセールによるクラヴサン曲集」

全曲演奏のコンサートが待っています。

↓こちらはニューヨークの日本語新聞の記事です。

(写真をクリックしていただくと拡大します。)

チェンバロ奏者にとっては、

全曲を一夜で演奏することは、紛れもなく夢のような出来事です🌟

しかしそれと同時に、

コンチェルト(協奏曲)を5曲続けて弾くようなものなので、

体力や集中力との闘いにもなりそうですね。

頑張って楽しく完走したいと思います♪

パリにいる間にも

私のCDのプロデューサーを務めて下さったオリヴィエ・フォルタン氏に

何度か演奏を聞いてもらい、アドヴァイスを頂きました。

彼は、この「コンセールによるクラヴサン曲集」を

レコーディングしたこともあり、

隅から隅まで知り尽くしているので、

「ここは合わせ難いから気を付けて」

「この低音は、ヴィオラ・ダ・ガンバの音色とマッチするように響かせて」など

多くの助言をして下さり、解釈の疑問点にも共に考えて下さいました。

私自身は先日もジュリアードでフランス音楽のコーチングを行っていたのですが、

教える立場になっても、

こうして学びの時を得ることが出来、本当に有難い限りです。

アドヴァイスをもとに、また曲について練り直して、

待ちに待ったコンサートへ、万全の状態で臨めそうです☺

本格的な春の訪れを前に

日本でもまだまだ寒い日が続いていることと思いますが、

くれぐれもお体お大事にお過ごしください。

パリより

濱田あや

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