皆さまいかが
お過ごしでしょうか。
今冬は厳寒に
見舞われていた
ヨーロッパですが、
春の訪れを
感じられる日が
少しずつ続くように
なりました。
冬のパリは、毎日どんより曇っていて、
このような晴れ間が見えるのは、週に一度あるかないか…です。
今年の厳しい寒さで、
パリ国立音楽院のチェンバロもこぞって、響板にひびが入ってしまったそうです。
チェンバリストの友人/知人に会うと 「お宅のチェンバロ、大丈夫?」と尋ねるのが、常になってきました…
私もいつも乾燥対策を考えているのですが、
この時期は美術館に行っても、美術品を鑑賞する前に、
どうやってギャラリーの湿度を保っているのだろうと
そこに置いてある加湿器に、ついつい目が行ってしまいます。
(実際、先週、ベルギーのアントワープで美術館を訪れた折にも
ちょうど係りの方が、加湿器に水入れをしていたので、
どんなタイプの製品なのか聞いていました。
なんでも7000~8000ユーロくらいするものだそうです…💦)
→ヴァイオリニストと合わせ中。
バッハやテレマンの曲が
レパートリーです。
パリにいる時は、
コンサート、練習、レッスン、友人たちとの語らい、ショッピング…と
いろいろと楽しみは多いのですが、
一日3食パンでも大丈夫な私にとっては、
パン屋さんに行くだけでも幸せな気分になります。
アパートのすぐ近くにある、毎日通っているパン屋さんは、
昨年、パリの「バゲット・コンクール」でも優勝し、
ますます行列が絶えないようになりました。
←見えづらいのですが、
優勝のマークが
ウィンドーガラスに
描かれています。
バゲットやクロワッサンを
買うついでに
ケーキやマカロンも
買ってしまったりと、
誘惑の多い場所です…
このあと、ニューヨークに帰ると
コネチカット州スタンフォードで2回コンサートがあり、
その後はいよいよ、
「ミュージック・ビフォー・1800」コンサートシリーズでの
ラモー作曲「コンセールによるクラヴサン曲集」
全曲演奏のコンサートが待っています。
↓こちらはニューヨークの日本語新聞の記事です。
(写真をクリックしていただくと拡大します。)
チェンバロ奏者にとっては、
全曲を一夜で演奏することは、紛れもなく夢のような出来事です🌟
しかしそれと同時に、
コンチェルト(協奏曲)を5曲続けて弾くようなものなので、
体力や集中力との闘いにもなりそうですね。
頑張って楽しく完走したいと思います♪
パリにいる間にも
私のCDのプロデューサーを務めて下さったオリヴィエ・フォルタン氏に
何度か演奏を聞いてもらい、アドヴァイスを頂きました。
彼は、この「コンセールによるクラヴサン曲集」を
レコーディングしたこともあり、
隅から隅まで知り尽くしているので、
「ここは合わせ難いから気を付けて」
「この低音は、ヴィオラ・ダ・ガンバの音色とマッチするように響かせて」など
多くの助言をして下さり、解釈の疑問点にも共に考えて下さいました。
私自身は先日もジュリアードでフランス音楽のコーチングを行っていたのですが、
教える立場になっても、
こうして学びの時を得ることが出来、本当に有難い限りです。
アドヴァイスをもとに、また曲について練り直して、
待ちに待ったコンサートへ、万全の状態で臨めそうです☺
本格的な春の訪れを前に
日本でもまだまだ寒い日が続いていることと思いますが、
くれぐれもお体お大事にお過ごしください。
パリより
濱田あや