みなさま 明けましておめでとうございます。
新型コロナウイルスの影響で1年前とは状況が一変したお正月を迎えました。
例年なら、大晦日にはタイムズスクエアで派手にイベントが繰り広げられ、
セントラルパークでも花火が上がるのですが、
今年のニューヨークは静かな幕開けです。
昨年を振り返ると、
春にはニューヨークが感染震源地となり、
毎日生きた心地がしなかったのですが、その最中に
「ゴルトベルク変奏曲」や「武満徹:ギターのための12の曲」の動画配信をしたり、
また、演奏会が次々とキャンセルになる中、奇跡的にCDレコーディングを敢行できたりと
周りの方々の支えのお陰で、何とか乗り切ることができました。
今年もニューヨーク、パリ、スイスなどでリサイタルが予定されています。
事態が収束する方向に向かい、皆さまの健康が守られ、
演奏活動も滞りなくできるといいのですが・・・
12月には日本でもコンサートがありますので、
お近くのみなさまはお楽しみにお待ちいただけると嬉しいです💝
去年のクリスマスの前には、スイスでお世話になったカメラマンさんから
素敵なホリデイカードを頂きました👇
そして今は、CDブックレット用の原稿の執筆にてんてこ舞いです✒
ブックレットは、フランス語と英語のバイリンガル仕様になります。
日本では、キングインターナショナル社が輸入・販売を担当して、
日本国内盤には、日本語解説と日本語帯が付けられる予定です。
ということで、3言語で原稿を用意しています。
まず、スイスの博物館から
レコーディングで使用したルッカース・チェンバロに関する資料を頂いたので、
その原稿を英語と日本語に訳します。
内容に沿った単語や言い回しを思い浮かべるのに苦心したり、
間違った意味に解釈していないか、様々な資料を見比べて進めるので、
かなり時間がかかりました。
仕上げに、英語が得意なフランス人の友人にチェックしてもらったのですが、
「へぇー!マリー・アントワネットが所有していた楽器なの😲」と
喜んで資料を読解してくれて、有り難く助かりました。
時折、
「え!このフランス語の単語おかしいんじゃない?
スイスのフランス語ではこういうんだっけ・・・??」と考え込んでいましたが、
私にはさすがに、
標準フランス語とスイス・フランス語の違いは分かりません・・・
引き続いて、
曲目解説に取り組んでいます。
コロナ禍でリサーチ・ライブラリー(研究者用の図書館)が閉まっているので、
資料集めが大変ですが、
その分、家から、様々な学術論文を読むサイトにアクセスできたり、
各国のリサーチ図書館の蔵書を閲覧できるようになったので、
フル活用しながら原稿を書いている真っ最中です。
日本語より英語で原稿を書く方が、順序立てて書きやすいので、
こちらは英語で書いてから、日本語に訳す予定です。
私は、チェンバロは何時間練習しても肩こりになったりしないのですが、
年末年始も連日、練習の後に、ずっとコンピューターの前に座り続けた結果、
今は肩や腰がパンパンです・・・
締め切りまで何とか頑張ります💪
今年一年が穏やかな年でありますように
皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げます。
ニューヨークより
濱田あや
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