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アスペン音楽祭(コロラド州)【マンスリー・ニュースレター Vol.165】

先週1週間、アメリカ有数のスキー・リゾート地である

コロラド州アスペンの音楽祭にArtist Facultyとして招かれて行ってきました。

ニューヨークからは乗り継ぎ便で7時間ほど。

(街の標高は2400メートルです🏕)


アスペン空港は小屋のように小さいのですが、

セレブな街のアスペンらしく、

民間機の後ろにはプライベート・ジェットが数十台ずらりと並んでいます。

着いた瞬間から、山!緑!青い空!とテンションが上がりました


アスペン音楽祭は、タングルウッド音楽祭のようにアメリカで有名な夏の音楽祭の一つで、

私が着いた日には、ヴァイオリニストの五嶋みどりさんのコンサートが開催されていました。


 

私は今回はバッハのロ短調ミサの通奏低音担当です。

翌日からオーケストラやコーラスと合わせたリハーサルが、

アスペン音楽祭の講習会の会場で行われました。

こんなに素敵な景色を眺めながらリハーサルができるなんて!



そしてフリーの時間には、

「全米で一番多く写真を撮られている場所」として知られるマルーン・ベルズに

ハイキングに出かけました。



息をのむほど綺麗な景色と清々しい空気に、アスペンに来て良かった!とひたすら感動。



そして、怪我だけはしないようにと気をつけながらも、ハイキングを楽しみました。




 

肝心のコンサートも、満員のお客さんによるスタンディング・オベーションという

熱狂的な反応をいただきとても嬉しかったです。


通常、通奏低音はチェンバロか、小型のポジティフ・オルガンで行うので

こんな大きなオルガンを弾くだなんて思ってもみませんでしたが・・・

無事に終わってなによりです☺




そして、コンサートの後は、

指揮者やフェスティヴァルのCEO(最高経営責任者)、音楽監督の方々とのディナーに招かれました。

ディナーの会場は、アスペンの街の高台にある、

音楽祭の取締役代表でビリオネア(億万長者)でもある方のご自宅で、

まるで近代美術館かのようなモダンで豪華な空間にお邪魔させていただき、

アメリカ人の富豪のスケールの大きさにただただ圧倒されました🤩


ディナーの最中には、音楽監督さん(以前はNJシンフォニーのディレクターをされていて、その頃に何回かご一緒にお仕事をさせていただきました)が、みんなの前で

「AYAは世界でもトップ3に入る通奏低音奏者で、

彼女が今回アスペン音楽祭に来てくれて、私たちは本当にラッキーです!!」と

盛りに盛った発言をされて・・・

真偽のほどはともかく😅、喜んでいただけて有り難かったです🙏


そしてまた、

今やメトロポリタン・オペラから作品を委託されるなど大活躍のスーパースター作曲家、

ニコ・マーリー(ミューリー)くん(今では「さん」と呼ぶべきか?)に再会!

なんと22年ぶりです。


実は彼とは、ジュリアードで一緒のクラスを取っていたのですが、

恐る恐る声を掛けてみると、何と私をフルネームで覚えていてビックリ!

「今日のコンサートは、スコアを見ながら聴いてたよ~

(いろんな音部記号が出てくるので)あのとき取ったクラスが役に立ってるねぇ😉」と

クラスの先生の物真似をしながらも、しばしば学生時代の話に花を咲かせました。



アスペンはお昼間でも気温は20℃ちょっと、

朝夜は10℃以下にもなる過ごしやすい気候で、

緑に囲まれながらとても素敵な時間を過ごすことができました。


また来年以降もいつか呼んでくれるといいのですが・・・!




残暑厳しき折、お身体お大切にお過ごしください。


濱田あや





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