高級避寒地のフロリダ州ウェストパームビーチに来ています。
毎日30℃近くあり、真っ青な空が広がっています。
先月に続きオペラの仕事が続いていますが、
今回はモーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」です。
実は行くことが決まったのは最初のリハーサルの6日前でした。
ジュリアード時代の恩師が担当することになっていた仕事でしたが、
ご家庭の事情で行くことが困難になり、私に代わりを務めてほしい・・・と連絡が来ました。
私の方も、他のコンサートの予定が入っていたし、
今から準備をするのは大変なのは分かっていたので、断ろうかと何度も逡巡しましたが、
私のコンサートは他の人にお願いして、
腹をくくって引き受けることに。
今回は、セリフのように朗唱する「レチタティーヴォ」の通奏低音の担当です。
この部分は、指揮者も棒を振らず、
私1人が歌手の喋りに合わせて伴奏をしてきます。
(ちなみに楽譜にはベースの音が書いてあるだけなので、自分で和音を付け、
歌詞の内容や単語の意味に合わせて、相応しく装飾を加えて場面を盛り上げます。)
喜劇の場合は、時にとっても早口になるので、
歌詞を追っていくのも大変ですが、
途中で見失ったり、タイミングが合わなくなると、
(私1人しか弾いてないので)音楽が止まってしまうので責任重大です。
なので、とにかく歌詞を何度も復唱して、歌詞を頭にたたき込み、
さらに歌詞を読み込んで、チェンバロでどんな表現を付けようか考えていきます。
いつもは1~2ヶ月かけて準備をするのですが、6日間しかありません・・・!
とりあえず睡眠時間を最低限にして出来るだけのことをしました。
(楽譜は500ページ近くあります💦)
指揮者はパリ在住のデビット・スターン氏
そう、20世紀最高のバイオリストとも言われるアイザック・スターン氏の息子さんです。
(カーネギーホールの大ホールは彼の名前を冠して
「スターン・オーディトリウム」と名付けられています。)
1回目のリハーサルの後で
「素晴らしい!君が来てくれて本当に良かったよ!」と言ってくださって、
ちょっとホッとしましたが、
ここで気を緩めてはいけない・・・と毎日6時間のリハーサルが終わった後は
夜な夜なホテルの部屋で練習をしています。
(スーツケースにも入る、折りたたみのキーボード🎹)
パームビーチ・オペラ専用練習場でのリハーサル風景
そして今日はやっとお休みだったので、少しの間ビーチに行きました🏖
明日からはオーケストラも加わってのリハーサルが始まり、
いよいよ今週末の公演(2200席収容のホールで3公演)へカウントダウンです♫
さて、先日2月7日に行われた
オペラ・ラファイエット高額寄付者のための
プライベート・コンサートの写真です。
場所はアッパー・イーストサイドの高級レジデンス。
いらしたゲストの方もみなさん超セレブ!華やかです🌹
(写真をクリックすると記事がご覧になれます)
みなさまもどうぞ良い1週間をお過ごしください。
ウェストパームビーチより🏝
濱田あや
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